留学のすすめ3: 語学の学習 (高井哲彦 Vol.5)

留学マニュアル

■留学までの語学学習
◇語学スコアが不足する場合、独習だけでは不十分です。週2回以上の外国語特別講義・外国語演習・国際交流科目・語学学校等を履修し、X月X日の語学試験でXX点を取得すると、具体的に目標と期限を設定する必要があります。
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◇交換留学決定後も、留学直前まで語学力向上が必須です。TOEFL-iBT80/TOEIC730以上でも、海外大学の専門講義のノートを取り、プレゼン・レポートを準備し、試験に合格するには不十分です。
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◇国際交流科目の履修や留学生との交流・言語交換等、実践を勧めます(※本書「留学への道!」参照)。スクリプト付の視聴覚教材(NHK語学講座やVOA Special English)も有効でしょう。
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◇外国書は、最初から最後まで読了する成功経験を重ね、忍耐力と自信をつけましょう。児童文学、漫画、推理小説など、読みやすく薄いものを選びましょう。
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◇語学力が3割向上すると世界は2倍にも広がります。逆に交換留学中、語学力不足を痛感し、語学研修をやり直す人も少なくありません。できれば語学研修後に交換留学を開始できると充実します。
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■文章力の強化
①留学生が単位・学位を取るために決定的に重要なのは、外国語での文章力です。基礎をきちんと訓練しないと、短期的にどうにか誤魔化せたとしても、長期的にいずれ壁に突き当たります。上級者でも、時間と費用が許すなら語学講座は無駄ではありません。*
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②日記やEmailを現地語で書くのは、最善の文章力向上法でしょう。上達の軌跡も残り、一生の思い出になります。他方、日本語でEmail/ブログ/日記を書くと、思考回路を現地語に戻すのが大変です。
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③どれほど上級者でも、文章にはネイティブの添削が不可欠です。複数の友人に添削を依頼してみて、単語のスペルチェックではなく、論理構造を大幅にリライトしてくれる人を確保しましょう。添削された文章を見て、論文作法や慣用句・語彙を暗記し、自分の悪い癖を直しましょう。
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④文法書を読み直すと、前置詞や冠詞の使い方などの細部で、思わぬ発見があったりします。単語・熟語・慣用句を暗記し続けることは、不可欠です。文法や慣用句は、体系的にムラなく身につけていないと、文意を逆に理解するような誤読をする危険があります。初級学習辞書、英英辞書や類語辞書は、例文や解説が参考になります。いかなる上級者も、こういう受験生のような地道な努力なしには語彙が増えません。
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⑤語学検定試験は、語学上級者でも定期的に受験し続けましょう。政府系の語学検定以外にも、民間団体や商工会議所も定評ある専門的検定を提供しています。 
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留学のすすめ1: 留学の7つの誤解 (高井 Vol.5)
留学のすすめ2: 交換留学のすすめ (高井 Vol.5)
留学のすすめ3: 語学の学習 (高井 Vol.5)
留学のすすめ4: 留学の準備 (高井 Vol.5)
留学のすすめ5: 留学の生活術 (高井 Vol.5)
留学のすすめ6: 留学の勉強術 (高井 Vol.5)