はじめに: Trans Japan第3巻序言 (若林編集長 Vol.3)

留学コラム

 昔は遠いアコガレだったかもしれない「留学」は、昨今身近なものとなった。国際交流は当たり前であり、誰もが「留学しよう」と決意し、努力すれば簡単にできるものかもしれない。
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 しかしその一方で、やっぱり勇気が出ないで、留学を夢のまま終わらせている人もいる。興味があるのになかなか行動に移せない学生は多い。北大の外国人留学生や協定大学は急増しているというのに対し、交換留学枠が余っているというのが現状だ。
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自分の可能性を限定していないか?
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 アコガレだった留学を私の現実に引き寄せたのも、こんな現状があるからだった。英語嫌いだった私に降って湧いたのは非英語圏への留学だ。
 以前は英語圏への留学が主流だったが、現在は多様化している。非英語圏や発展途上国への留学も増えてきた。ボランティア、インターンシップなど、もはや今までの「留学」という言葉では片づけられないほど、形式は様々だ。
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 第3弾になる留学体験記『Trans Japan』も、そんな時代の流れを汲んで、非英語圏への留学を充実させた。「留学って、英語が得意な人だけが行くんじゃないの?」…そんなことはない。世界どこでも、なんでも、目的を持って現地に行けば留学だ。
 この『Trans Japan』は北大の先輩の声がいっぱい詰まっている体験記だ。みなさんにとって身近な存在である先輩も、自分の「留学」という夢を目標に変え、行動し、達成した。きっとみなさんの刺激になるだろう。
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留学に少しでも興味があるすべての人たちに…。
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 最後にスタッフを代表して、色々と序言していただいた留学生交流室の河野さん、ワガママを聞いて下さった柏陽印刷の川邑さん、伝統を作って下さった第1弾代表・K.Mさん、編集長・Y.M.さん、第2弾編集長・故牛山喬史さん、そして私の留学から『Trans Japan』発行まですべてにおいて支えてくださった経済学部の高井先生にお礼申し上げます。そしてスタッフの方には迷惑をかけました。他にもたくさんの方の協力があって、ここまでたどりつけました。本当に感謝しています。誰かの心に残る冊子になることを祈っています。
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2007年12月
北大留学応援プロジェクト2007代表
北海道大学 経済学部4年 若林聡実
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第5巻編集長序言第5巻編集長結語 (一戸 Vol.5)
第4巻編集長序言第4巻編集長結語 (大角 Vol.4)
第3巻編集長序言第3巻編集長結語 (若林 Vol.3)
第2巻編集長序言第2巻編集長結語 (牛山 Vol.2)
第1巻編集長序言第1巻編集長結語 (Vol.1)