スウェーデン ヨーテボリ大学 交換留学 (岡崎 新着2016)

ヨーロッパ

経済学部経営学科3年 岡崎百花

留学先

スウェーデン,ヨーテボリ大学

期間

2016年8月20日~2017年1月20日

動機

スウェーデンの少子高齢化対策に興味があったから

費用

1週間のスケジュール

スケジュール

ヨーテボリ大学留学までの道のり

・留学を決意するまで
高校時代の恩師や好きなロックバンドの影響で、大学入学前から漠然と海外生活や留学に憧れはありました。入学後も新渡戸カレッジなど留学への興味はありましたが、日々の生活に満足し「別に長期留学しなくてもいいや」と1年間を過ごしました。2年生の時に一応参加した交換留学説明会で、このままでは3年後期の留学に間に合わないと気づき、慌てて本腰を入れました。このように私の留学への挑戦は始まりました。

・ヨーテボリ大学に決めるまで
最初は英語圏の留学を目指していましたが、経済学部とは提携がなかったり、スコアが足りなかったりなどでなかなか留学先を決められずにいました。そんな中、他の大学を検討中にヨーテボリ大学を知りました。少子高齢化地域の活性化に興味があった私は、同じく少子高齢国家で、社会保障と男女平等が進んでいるスウェーデンならば私の学びたい事が学べるのではと思い留学を決意しました。

・交換留学申請準備

英語のスコア
留学開始1年4ヶ月前の2015年4月、2年生の私は留学先の選択肢を幅広くとるためIELTSを受験する事にしました。スコアOverall5.5の身でおこがましいですが、勉強法を参考までに記します。まずはIELTS対策本を購入し、問題形式・傾向を学びました。一通り終えてからケンブリッジ出版の公式IELTS過去問集を解きました。図書館で借りて5,6冊分くらいやりました。1冊5000円程するので図書館様々です。Writingは知り合いのアメリカ人に添削してもらい、Speakingは同じく留学目指してIELTSを受験する友達と練習しました。お互いの勉強状況を報告するなど、モチベーション維持が出来たので勉強友達は良い影響を与えてくれました。

書類提出&面接
交換留学を申請するにあたり、作成・提出する書類は大量にあります。余裕を持って取り組み始める事をおすすめします。私はIELTS受験結果が締め切り日に間に合わないので教務の方に無理を言って待っていただきました。受験は計画的に。提出して1ヶ月強経った後面接がありました。さらに1ヶ月後無事学内審査に通った事を知らされました。その後ゼミの先生の勧めでトビタテ!留学JAPANに応募し、一次審査(2月締め切り)、二次審査(5月に東京で面接)を経て採択されました。

ヨーテボリ大学への申請
2016年4月以降はヨーテボリ大学からのメールに従って申請準備を進めました。Online Applicationへの登録、寮の希望申請、履修登録等。メールが届き次第すぐに手続きしたので、4月末には入学許可証が届きました。

居住許可申請
入学許可証を手に入れてすぐ、居住許可申請の準備に取りかかりました。入学許可証、英文の銀行残高証明書、保険証書、大量の入力事項・・・。このweb申請が大変でした。残高証明は銀行で発行してくれます。保険は入学許可証と同時に送られてきた留学生向けの保険(自動加入)の証書を提出しました。日本の保険会社じゃないので心配でしたが、私の場合は大丈夫でしたWeb申請を完了させて一週間程でスウェーデン大使館から居住許可が下りた旨の手紙が届きました。
居住許可カードの受け取りとそのための顔写真撮影、指紋採取はスウェーデンで行います。
到着後90日以内にwebで予約して、移民庁に行って手続きしたら1週間足らずでカードが届きました。

いざスウェーデンへ!

到着
出国の翌日、午前に無事到着しました。事前に予約していた大学のPick up serviceを利用したので空港から寮の受付までのバス、welcome packの受け取りはStudent Buddyのサポートを受けながら難なくこなす事ができました。寮の受付の建物と私の寮は歩いて3分なのでここでお別れでしたが、他の寮の人はバスでそれぞれ送ってもらっていました。到着後は必要物資を買いに行きたくなるので、出来れば到着時刻は午前、到着日も早めがおすすめです。オリエンテーションなど始まってばたばたする前にある程度生活基盤を固められます。

空っぽの寮、初めての買い物
無事に寮へ辿り着き、ドアを開けると事前にネットで見た通りの部屋が出迎えてくれました。日本で読んだ留学体験記には前の人が置いていった食器などが揃っている方もいたので期待していたのですが、私の部屋は契約書に書いてある物以外はありませんでした。本当に何もないので、買い物へ行くことに。部屋のネットを繋いで最寄りのIKEAを検索しました。近くのコンビニで3日間乗り放題券を買い、調べた通りに交通機関を駆使してIKEAにつきました。そこで生活必需品を買い、帰りにスーパーに寄って食品を買い込みました。

友達作り
到着翌日、Slottsskogenという公園で親睦を深めましょう!という行事がありました。Student Buddyという学生を中心とした、IntUという団体があり、様々なイベントを開催してくれました。留学生を数グループに分け、それぞれのグループに2人のBuddyがついてサポートしてくれました。最初はほぼ全ての行事に顔を出し、Buddy Groupの人達を中心に友達になりました。その後は寮の住人、同じ授業の人、日本人留学生、日本に興味があるStudent Buddyを中心に友情の輪を広げて行きました。

スウェーデン生活

言語
多くの人が英語を流暢に話す事が出来るのでスウェーデン語がわからなくても生きていけます。当然ですが少しでも話せるorもしくは話す努力をする方がスウェーデン人とのコミュニケーションはうまくいきますし、街中は基本スウェーデン語です。無料でスウェーデン語の授業を受けることができる(希望者多数の場合は抽選)ので興味がある人は受けるべきだと思います。ちなみに私は日本で教本を買って少ししか読みませんでした。スウェーデン人の友達に勉強してね!と帰り際に言われました。頑張りたいと思います。

住居
大学の寮に住んでいました。寮と言っても普通のアパートのような部屋です。私はHandelsからトラムで20分ほどのMedicinaregatanに住んでいました。一人部屋で、キッチンも部屋にあり快適でした。住民同士仲良く、パーティーなど楽しかったです。ただ、屋外にポストがあり、誰でも勝手に開けられる等他の寮に比べてセキュリティが比較的弱かったです。気になる人は気を付けてください。
日本人が多いのはOlofshöjd(日本人に限らず人が多い)、二番目にHelmutsro(立派な部屋)でした。どちらの寮もフリーショップという前学期の人が置いていった食器や家具などを無料で持って行ける場所があり便利そうでした。

ご飯
ほとんど自炊していました。肉や野菜、特に乳製品は日本よりも安かったです。アジアスーパーで日本の調味料も手に入りますが、高いです。パック米や醤油、めんつゆ、カレールーなどは持って行きました。外食は高いですが、比較的安く済むMAX(ハンバーガー屋)とパブのAfterwork(金曜夜に安く飲んだり食べたり出来る制度)をよく利用しました。

お金
クレジットカード大国と聞いていたので、元々持っていたVISA(磁気)に加え、ICチップ付きのVISAの2枚クレカを持って行きました。クレカはこれで十分でした。
さらにキャッシュパスポートを作り8万円ほど入金しました。こちらはクレカのようにもキャッシュカードのようにも使えるので便利でした。
現金は出発2日前にある両替所に行ったところ、今は手元にないので3日かかると言われました。結局銀行で両替しましたが、日本ではマイナー通貨故不測の事態もあり得ます。確認と早めの両替をおすすめします。

交通機関
ヨーテボリはトラムという路面電車が発達しており、移動はほとんどトラムでした。たまにバスを使う程度です。ICカードがあり、チャージして使います。学割がきく定期券があり、それがあればヨーテボリ内ならばバス、トラム、フェリー何でも乗れます。(空港行きのバスは別。) コンビニですぐに購入、チャージ出来るので便利です。

インターネット
寮のインターネットは速度、強さとも問題ありません。無線LANでないのでLANケーブルが必要です。スマホを部屋で使いたいならばWi-Fiルーターも必要です。私は日本から持っていきました。学校では全く問題なくWi-Fiが使えました。また、街中のコンビニはほぼ100% free Wi-Fiがあるので困った時は使っていました。

電話
初日にもらったWelcome packにスウェーデンのSIMカードが入っていました。ただ、私のスマホはSIMロック解除が出来なかったので通話専用の携帯を2000円弱で購入し、SIMを入れて使いました。スウェーデンの携帯番号が必要な事もあったので便利でした。日本から持ってきたスマホは機内モードにし、Wi-Fi環境下のみで使いました。

空き時間
平日の授業のない時間、土日、長期休み等空き時間が結構ありました。金曜の夕方は日本人補習校で小学校1年生の勉強のアシスタントをしていました。他の空き時間は家事をしたり、課題をしたり、友達とご飯を食べたり、旅行したり、寝たりしていました。

学校生活

私は学部間協定留学だったので、ずっとヨーテボリ大学の経済・経営・法学部(通称Handels)で勉強していました。Handelsは近代的で綺麗な建物です。付属の図書館でパソコン・コピー機も利用出来ます。食堂だけではなく、そこら中に机やベンチがあるのでグループワークや自習に持ってこいでした。もちろんWi-Fiも完備されています。
授業は4つ履修しました。日本と違い1学期が4つに分けられており、約1月(or2月)集中してその科目ばかり勉強する形です。そのためほぼ毎月期末レポートやテストがありました。

授業
East and Central European Experience
東欧・中欧の経済史についてでした。全て講義でディスカッションなどはなく、日本の授業のようで拍子抜けしました。最後のテストの出来のみで成績評価がされました。ちなみにテストは5時間!みんな食べ物や飲み物を持ちこんでいました。

Marketing Trends
マーケティングについてですが、日本とは違う観点から学ぶ事が出来て面白かったです。毎週テーマと先生が替わり、グループ課題もテーマごとに毎週ありました。最後の個人レポートは少し大変でしたが面白かったです。

The Swedish Model of Equality
ジェンダーや福祉政策など、これぞスウェーデン!感満載の授業でした。提示された文献を読んで行う個人レポートが3回、先生から与えられたテーマの下行うグループ課題が最後にありました。課題ごとにセミナーでディスカッションがあり、意見を言うのは大変でしたが、色々な考えを聞くことができて楽しかったです。

Management
Swedish Model…と同時に履修していました。講義はほとんどありませんでしたが、授業ではボルボのマネジャー等、実際に経営に携わっている方のお話を伺う機会があり、そこでの質疑応答や、文献から経営への理解を自ら深めていくスタイルでした。最終課題のペアの子が提出期限2日前まで音信不通になるなど大変でしたが、なんとか終えた時の達成感は筆舌に尽くしがたいものでした。

トラブル

慣れない環境ではトラブルが起きがちですが、私の留学生活も例外ではありませんでした。

①留学開始2週目で火事未遂、部屋の窓が粉々になる。
コンロの火を止めずに部屋を出ました。上の住人が消防に連絡し、消防士が部屋の窓を割ってコンロを止めてくれましたが、部屋は割れガラスと煙の臭いまみれでした。怪我人や他の人の部屋の被害がなかったのは不幸中の幸いでしたが、あまりの事態に呆然としてしまいました。そんな中、寮の友達が掃除を手伝ってくれ、一晩部屋に泊まっていいよと言ってくれて随分助かりました。その後はStudent Housingに説明と謝罪に行きました。窓ガラスの費用は向こうで自動加入していた保険でまかなわれる事となり、その書類の手続きの際はHandelsのスタッフの方に大変お世話になりました。
寮の友達は、「寮のみんなが仲良くなるきっかけになったよ!」とポジティブに慰めてくれました。火事がきっかけで友達が増えたので、マイナスばかりではありませんが、皆さんは他の方法で友達を増やしてください。

②旅行先のロンドンでクレジットカードを紛失し、9万円ほど不正利用される。
タイトルの通りです。気づくのが遅れ現地警察に届け出できないという問題も起きましたが、日本のカード会社に連絡し、指示通りに行動したため保険に救われました。

③パスポート盗難未遂
電車に乗り込む際、パスポートケースを盗まれました。犯人は出発前に降りてしまいましたが、すぐに気づいたので次の駅で降りて折り返して念のため探したところ発見しました。ケースに入れていた予備の現金は盗まれましたが、パスポートは戻ってきて良かったです。貴重品には十分注意してください。

トビタテ!留学JAPANについて

今回の留学はトビタテ!留学JAPANからサポートや奨学金を頂きました。金銭面はもちろん、応募書類作成、研修準備、研修を受ける中で、留学を通して自分は何を成し遂げたいのか、どのように振る舞うべきかを深く考える事が出来ました。交換留学の他に実践活動を行う事で、教室の中だけでは出会えない方と出会い、貴重な体験をしました。興味がある人はお気軽にホームページやイベントに来て下さい!

最後に

振り返ると全てが順調な留学生活ではありませんでした。既に書いたようなトラブルを始め、育った環境や考え方の違い等に驚かされたり、嫌な思いをした事もありました。それでもこの5ヶ月間は人生で一番楽しく、充実していた期間と断言出来ます。
これは周りの人と良い人間関係を築けたからと思います。国や言語は関係なく、困った時はお互い様の精神で助け、助けられてきました。この過程でより仲や信頼関係が深まりました。
「日本(人)ならこういう事はないのに・・・」と感じる事も少なくありませんでした。そこはとりあえず、「違うだけで相手に悪気はない」と寛容になる努力をしました。過度なスキンシップなど、受け入れられない時は嫌だと伝え、それができない時は、友達に話してストレスを発散しました。似た環境で育った日本人留学生は悩む部分も似てきます。話すと「わかる~」と共感してくれますし、複雑なトラブルの際は言語が同じ分状況説明しやすく、頼りになります。日本人と仲良くするのは悪ではありません。バランスを考え、良い付き合いをする事で安心して留学生活を送る事が出来るようになると思います。
長くなりましたが、良好な人間関係は心の健康、安全、楽しい留学生活を支えてくれるでしょう。ぜひ心を開いて楽しい留学生活を送って下さい。
最後に留学を支えて下さった家族、指導教員の高井先生、友人、先輩、大学の事務のみなさん、トビタテ留学JAPANのみなさん他関係者のみなさんに御礼申し上げます。


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