シンガポール経営大学 留学体験記
経済学部経営学科4年 篠田まどか
留学先
シンガポール経営大学(Singapore Management University)
期間
2019/08-2019/12
二段階留学
第1段階 ルクセンブルク大学
第2段階 シンガポール経営大学
費用
保険料等の留学準備費 | 80,000円 |
往復航空運賃 | 100,000円 |
住居 | 260,000円 |
交通費 | 20,000円 |
教材費 | 10,000円 |
食費 | 50,000円 |
娯楽費 | 20,000円 |
合計 | 540,000円 |
志望理由
大学1年生の夏にFSPアジアでシンガポールを訪問してからシンガポールの文化や人、環境に惹かれ、ずっと留学したいと思っていた。また、シンガポール経営大学(SMU)特有のビジネスと教育の距離が近い環境で勉強することに魅力を感じ、留学を決めた。
留学のスケジュール
2019年1月末
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交換留学学内選考通過
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2019年7月
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ビザ申請、家の契約
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2019年8月
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出発、現地にてビザ取得
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2019年12月
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帰国
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履修授業
1. Marketing
授業ではケーススタディを多く取り扱った。グループでショートビデオを作ったのが印象に残っている。
2. Organizational Change and Design
組織マネジメントの授業。ディスカッションベースの授業で、4つの授業の中で最も主体性が求められた。
3. Contemporary South Asian Society
インドやパキスタンの社会を分析する授業。毎回読み物が非常に多く、難易度の高い授業だった。
4. Korean
韓国語初修者向けの授業。K-popが好きそうなシンガポール女子たちがたくさん履修していた。留学中、韓国人の友達もできたので韓国語能力はかなり向上した。
学業
SMUでの生活はハードだった。授業は少人数制で積極的な姿勢が求められるので1つ1つの重みが大きい。授業以外にも課題やプロジェクトがたくさんあり、授業の空き時間はひたすらグループミーティングに追われていた。現地の学生に混ざってグループを組みプロジェクトに取り組むのだが、最初は議論にまったくついていけず、置いてけぼりの状況が続いた。しかし、回数を重ねるにつれ、徐々に内容がわかり、自分も議論の輪に入っていくことが出来るようになった。一連のプロジェクトを通して、語学力と精神的なタフさが身についた。
生活
住居: コンドミニアムの1室を3人でシェア。(個室・プライベートバスルームあり、キッチンとリビングをシェア) 家賃は月約6万5000円(光熱費・wifi込み)で、大学まではバスで30分程度。大学の寮は一応あるが、部屋数が少なく評判も良くないため、ほとんどの留学生が私のように自力で家を探して借りていた。
治安: 極めて良好。図書館やカフェに荷物を置いておいても誰も盗らない。
食事: シンガポールの生活で一番楽しみだったのが食事。マレー料理、中華料理、インド料理など様々な料理が安価で楽しめる。私が日常使いしていたのはホーカーという屋台のフードコートである。ここではチキンライスや麺料理をはじめとしたローカルフードを1食300円程でいただける。
娯楽・旅行
休日は街を散策することが多かった。小さな国土の中にチャイナタウン、リトルインディア、アラブストリートなどが存在し、ちょっと歩くだけで街の雰囲気が違ってくるのでおもしろい。
また、シンガポールは他国へのアクセスが非常に良いので旅行しやすい。マレーシアのジョホールバルにはバスで30分程度で行けるうえ、物価がシンガポールの3分の1なので、週末買い物に行く人が多かった。
トラブル
特になかった。一番大変だったのはシングリッシュに慣れること。
まとめ (二段階留学を終えて)
今回のシンガポール留学は2段階目の留学であり、1つ前の学期はルクセンブルク大学へ留学していた。ヨーロッパとアジアの両方を知れたのは非常に良い経験になったと思う。また、留学先を切り替えることで、気持ちも切り替わり、1段階目の留学での反省をしっかり振り返ってから2段階目に挑めたので、自身の成長を実感することができた。
小さな国だが経済が発展している富裕国という共通点があるルクセンブルクとシンガポールを留学先に選んだことについても、非常に良い選択だったと思う。この2ヵ国で約半年ずつ生活をする中で、他国と壁を作らない政策や国民性をひしひしと感じた。具体的には、移民をたくさん受け入れて労働力にしていたり、ほとんどの国民が英語を流暢に話せたり、といったことだ。日本も今後経済成長を成し遂げていくためには、この2ヵ国に見習うべきことがあるのではないかと思う。
この約1年間の留学で得た経験、スキル、人との繋がりは私の人生におけるかけがえのない財産であり、今後の人生のあらゆる場面で活かしていきたい。
最後に、今回の留学を支えてくださった高井先生をはじめ、ゼミの仲間たち、家族や友達に感謝申し上げたい。ありがとうございました。