②授業
・General Chinese(2単位)
上級中国語の授業。北大の第二外国語が中国語で、1年間真面目に取り組んでいたおかげで最初のクラス分けテストでいい点を取ることができ、上級クラスで授業を受けることができた。20人程度と少人数で行われ、非常に手厚く教えてもらえた。
・Enhancing Chinese(1単位)
上級中国語の授業。上記の中国語授業に加えてさらに勉強したい人向けの授業である。テストやプレゼン、出席点で評価された。毎回小テストがあり、大変だった。
・Seminar on Asian Democratization(2単位)
アジア各国の民主化についての講義形式の授業。毎授業取り上げられる国が変わり、聞いていて興味深かった。対面での授業に加えて、録音も載せてくれるので復習がしやすかった。期中と期末のレポート課題で成績が決まる。
・Managing Global Acquisition and Restructuring(3単位)
M&Aに関する授業。授業の前半は様々なM&Aの事例を取り上げて先生が講義する形式。後半にグループごとにプレゼンテーションを行う。グループ合同のレポート提出も行う必要があった。評価はプレゼンやレポートに加えて授業中のparticipation という割合も大きく、授業中に先生の投げかけに対して意見を言ったり、毎授業後先生の質問に対して記述を投稿したりすることでポイントをもらうことができた。チームで協力する機会が多く、毎授業後みんなと夕飯に行くなどして仲良くなれた。
・International Marketing Management(3単位)
国際マーケティングの授業。基本的なマーケティングの内容に加え、いろんな国のマーケティング戦略や国による違いを学ぶことができ、非常に楽しかった。この授業は人気が高く抽選に落ちてしまったので、先生に長文のメールを送って交渉し、履修することができた。グループでの活動が非常に多く、授業内だけでなく、授業の無い時間もみんなで集まってプレゼンやレポートの準備をしていた。2回のプレゼンテーションとそれに基づくグループレポートの提出、期末試験で評価された。
・Seminar on Political Economy of East Asia(2単位)
東アジアの政治経済についての授業。ゲストスピーカーの講演を聞けたり、MOFAに連れて行ってもらえたりして、興味深いコンテンツだった。グループプレゼンテーションと期末試験、participationによって評価された。プレゼンに関しては40ページほどの英語の文献をもとに作らなければならず、大変だった。
・International Companions for Learning(1単位)
台湾の小中学生とskypeで交流したり、実際に学校に訪問したりする講義。中国語を話せる台湾の学生とペアを組んで行う。Skype時に使用する教材やPPTを用意するのが大変だったが、現地の小学生から台湾のことを学べることは多く、貴重な経験となった。
③食事
基本外食。物価が日本より若干安い(円安の影響で格安ではない)。コンビニや朝ご飯屋さん、夜市などがあるので食事には困らない。日本人の舌にあうため何を食べてもおいしかった(1日4食食べていた)。タピオカミルクティーを片手に授業に行ったり街を歩いたりしていたのでほとんどずっとおなかいっぱいだった。
朝ご飯はホストファミリーが毎朝準備してくれた。昼は授業の友達と食べに行くことが多かった。部活の後に夜ご飯をみんなで食べに行くのも楽しかった。
④ホストファミリー
大学の寮に応募したが、抽選に外れてしまったのでホストファミリーを探した。先輩の知り合いの台湾人が紹介してくれた子がたまたま日本に興味がある子で、ホストファミリーになってくれた。ホストファミリーの良さは、実際に現地の生活を体験することができることだ。土日家にいるときは台湾料理を振舞ってくれた。
⑤国立台湾大学について
日本の東大のように、台湾で一番頭のよい大学だ。周りのレベルが非常に高く、留学生のレベルも高かった。また多様性豊かで、様々な国からたくさんの留学生が来ていたため、国際交流ができる。
授業で仲良くなった様々な国籍の友達と台湾内の旅行に行くことで台湾への理解だけでなく、その友達の国の文化を学ぶこともできて非常にいい経験になった。
⑥女子フットサル部
週に二回(火曜日・金曜日 18時半から22時まで)女子サッカー部に参加。練習後の夜ご飯や、練習がない日も昼ご飯を一緒に食べに行ったり自主練をしたりした。土日もそこでできた友達と出かけることが多く、部活で台湾現地の友達を作ることができたため中国語を鍛えたり文化交流をしたりすることができた。今でも連絡を取るほどの仲になっている。
8.まとめ
国立台湾大学は海外のいろんな優秀な大学から交換留学生が来ていて、みんな英語の授業を取るため、いろんな国籍の人と仲良くなりやすい、国際色豊かな大学だった。台湾人は非常に優しく、外国人(特に日本人)に興味があるため、サークルやクラブに入れば現地の人とも仲良くなるチャンスがあると感じた。これは親日の国に行くことの特徴であり、友達ができやすい環境があることは留学を全力で楽しめる要素になると考える。また、台北は交通網が発展しているので遊びや旅行がしやすく、外食文化で1食の値段が安いため食事を通して友達と仲良くすることができるのもよかった。台湾の後に田舎のアメリカのオレゴン州に行ったことで交通の便の大切さをより実感した。 授業に関しては、最初はグループワークでなかなか意見が言えなかったけれど頑張ってくらいつくことで徐々にみんなの話が聞き取れるようになり、発言もできるようになっていって成長が感じられてうれしかった。
特にうれしかったのは中国語の授業を毎朝受けて、台湾人と話がどんどんできるようになったことだ。語学の発達により友達と深い会話ができるようになって、より距離が縮まったと感じた。
台湾留学中にアメリカ留学の準備も同時に行っていたため、アメリカのビザを日本人が台湾でとるという非常に複雑なことをした結果、手続きが大変すぎて鬱になりかけた。今後二段階留学する皆さんは、時間に余裕をもったスケジュールを考えて留学するといいと思う。
最後に私の留学を支えてくれた高井先生はじめ、教務のみなさま、国際交流課の方々、そして家族に感謝します。ありがとうございました。